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【初心者向け】ファスティングとは?効果・やり方・注意点をわかりやすく解説

「最近ファスティングってよく聞くけど、実際はどんなことをするの?」
「断食と何が違うの?」

そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ファスティングは単なるダイエット法ではなく、体を内側からリセットする健康法です。正しい知識を持って行えば、体調改善や美容効果も期待できます。今回は、ファスティングの基本やメリット、注意点を初心者にもわかりやすく紹介します。

ファスティングとは?断食との違い

ファスティングとは、一定期間固形物を摂らず、消化器官を休ませる健康法です。
日本語では「断食」と訳されますが、実際には「完全に食べない」わけではありません。ファスティングでは、水や酵素ドリンク、スムージー、ノンカフェインのお茶などを摂りながら行うため、エネルギーや水分を補給しつつ安全に実践できます。

一方、断食は医療目的や宗教的儀式の一環として行われる「完全絶食」に近いもの。
ファスティングは美容・健康・ダイエット目的で行われることが多く、より日常に取り入れやすい方法です。

ファスティングの基本ステップ

ファスティングは「準備期 → ファスティング期 → 回復期」の3ステップで行うのが理想です。

準備期

いきなり断食を始めるのではなく、体を慣らす準備が必要です。
脂っこい料理やアルコール、乳製品を控え、消化に良い和食中心の食事に切り替えます。
おかゆ、味噌汁、野菜スープなどを取り入れると◎。

ファスティング期

この期間は固形物を控え、水分中心の生活を心がけます。
水、酵素ドリンク、ノンカフェインのお茶などを1日2リットル以上摂るようにしましょう。
激しい運動は避け、ウォーキングなど軽めの運動がおすすめです。

回復期

ファスティング後の食事は最も大事なポイント。
おかゆや具なし味噌汁など、胃に優しい食事からスタートします。
いきなり通常の食事に戻すと、胃腸に大きな負担がかかり、体調を崩すことがあります。
時間をかけてゆっくり戻していくことが成功のコツです。

初心者には「16時間ファスティング」がおすすめ

初めて挑戦する方は、16時間ファスティングから始めるのがベスト。
1日のうち16時間は食事を取らず、残りの8時間で食事を済ませる方法です。
例えば夜8時に夕食を終えたら、翌日の昼12時まで食事を控えます。

睡眠時間を含めることで無理なく続けられ、準備期や回復期を設ける必要もありません。
毎日続けることで、代謝が整い、自然と太りにくい体質へと変わっていきます。

ファスティングの主なメリット

1.ダイエット効果

固形物を控えることで、体は脂肪をエネルギーとして使い始めます。
短期間でも食習慣のリセット効果があり、長期的には脂肪燃焼しやすい体質づくりに繋がります。

2.腸内環境の改善

食べ物の消化に使っていたエネルギーを腸の修復やデトックスに使えるようになるため、腸内環境が整いやすくなります。便通の改善や免疫力アップも期待できます。

3.美肌効果

体内の老廃物が排出され、肌のターンオーバーが正常化
ファスティング後は肌の透明感やハリを感じる人も多いです。

4.メンタルの安定

腸内環境が整うと、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が促進されます。
ストレス耐性が上がり、ポジティブな思考を保ちやすくなるのも嬉しいポイントです。

ファスティングの注意点とリスク

ファスティングはメリットが多い一方で、やり方を誤ると体調を崩すリスクもあります。

  • 急に始めない(準備期が大切)
  • 終了後にいきなり普通食に戻さない
  • 水分をしっかり摂る
  • 頭痛やめまいが出たらすぐ中止
  • 妊娠中・成長期・高齢者は避ける
  • 持病がある方は必ず医師に相談

また、「水も飲まない完全断食」は逆効果。
体が飢餓状態になり、代謝が下がって痩せにくい体を作ってしまうこともあります。

ファスティングで得られる「内側からの変化」

ファスティングの本質は「痩せる」ことではなく、体を整えること
腸内環境が整えば、肌トラブルや便秘、むくみ、疲労感といった悩みの改善にもつながります。
食を見直すきっかけにもなり、健康的な生活リズムを取り戻せるのです。

まとめ

ファスティングは、正しく行えば体と心をリセットし、健康にも美容にも良い影響をもたらします。
ただし、我流で行うと体調を崩すリスクがあるため、初めての方は16時間ファスティングなど無理のない方法から始めてみましょう。

ファスティングを通じて、「食べる」ことの大切さを再確認し、自分の体と丁寧に向き合ってみてください。
きっと、見た目も心も軽くなるはずです。


ダイエット工房「菊」パーソナルトレーニングジム 代表 大澤